臨床から学ぶ解剖生理学 トメコ編1

ぼくは、

昨年、国試に合格して

病院の一角で働きはじめて

まだ

1年たってないくらいなんですけど、

 

実際に

学校で学んだ知識って

役立ってるの?っていうことを

臨床とてらしあわせて

書こうと思います。

この辺、結構学生さんは気になりますよね。

だって、

こんなに苦労して

マニアックな知識詰め込んでますもんねw

 

 

読んでて、

働く自分の気持ち。

患者さんの気持ち。

現場のホントのところ(言える範囲で)

学生にとっても勉強になるようなことを

中心に書こうかなと思います。

 


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〜ここから〜

 

ぼくは、

週3回、

病院近くの介護施設にいる

90歳のおばあちゃんの

往診に行きます。

 

このおばあちゃんの

名前をとりあえず

トメコ(仮)としましょうか。

 

それで

このトメコさん

一日の内、16時間ほど

眠っています。

というのも

15年前くらいに脳梗塞をして

今ではベッドで寝たきりなんですね。

スクリーンショット 2014-02-16 19.16.16

一時は、

リハビリで

杖をつきながら歩けるまで

回復したんですが、

その後、

転んで大腿骨頸部を骨折して

そのまま寝たきりになったんです。

 

 

ご存知の通り、

大腿骨頚部骨折(内側)は、

関節内にあって骨膜におおわれてないので

新しい骨が作られにくい。

 

そして、

高齢者は骨粗しょう症になってる可能性も高いので

さらに再生能力が低い。

 

つまり、

1つの転倒をきっかけに

寝たきりになってしまうんです。

 

って

こんなことは、

学校の教科書にも書いてますが、

 

実際に

それを体験した

おばあちゃんの感情や言葉

現場に出ないと知ることはできません。

 

実際に、

寝たきりになったおばあちゃんの口癖は

ため息まじりで、

 

「はぁー、早く逝きてぇなぁー」

です。

 

おしゃべりや塗絵が大好きで

活動的だったトメコさんにとっては

あまりにもショックが大きかったはずです。

 

トメコさんの部屋には

新聞紙で折った四角い形をした箱が

沢山ならんでます。

 

僕がそれを指さして

「あれ何?」って聞いたら

紙くずを入れるゴミ箱だって。

 

寝たきりになっても

手を動かして

人の役に立ちたいと

ゴミ箱をせっせとこしらえてる

トメコさんを見て

心底すごいなーと感心しました。

 

とくに

今の高齢者の方は

必死にその日の飯を食うために

働いてきた世代なので

人の役に立てないとか

人の迷惑にかかっているかもって

ことにものすごく敏感です。

 

学生までは似たような仲間達と

戯れているため

あうんの呼吸で

何となく通じ合えるのですが

社会に出たら

触れ合う人は老若男女。

 

同じ言葉をかけても

相手の受け取り方は

全く異なります。

でも、

この辺のちょっとしたコミュニケーションを

意識することで患者さんからの

信頼も生まれてくるんじゃないかなーと

偉そうに思ったりなんかしてますw

 

 

僕はいつもどおり

トメコさんの部屋を出て

施設の洗面所で手を洗い

ふと横を見ると

そこには

トメコさんが作った

ゴミ箱がおいてあり

くしゃくしゃになった

ペーパータオルが

山盛りに入ってました。

 

つづく。

 

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