前回、
浮腫みになる原因を3つ挙げました。
では、今回はそれぞれを
分かりやすく説明していきます。
1.毛細血管内の静脈圧の異常
これは、
どういった時に起こるのでしょうか?
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2つ原因があります。
1つは、
静脈自体に異常が起こるもの。
静脈に炎症が起こったり、
静脈が閉塞した時ですね。
当然、
静脈の流れが悪くなるので、
静脈の圧力は上昇します。
これは
その場所にむくみが生まれますので
局所性浮腫になります。
で、 もう一つの原因が、
心臓に異常がある場合
(心不全、肺性心など)。
心臓に異常が起こっているので、
心臓が血液を全身に送り出す力が低下します。
(心拍出量の低下)
送り出す力が弱いとどうなるかと言うと、
心臓に戻ってくる力も弱くなるということです。
つまり、 心臓から遠い
足がとくにむくみやすくなります。
夕方に特に症状が現れるのは、
日中は、立っていることが多いので、
重力で下に水が溜まっていくからです。
結果的に、
これも静脈の圧力が上昇しますね。
しかし、こちらは身体全体に渡って、
むくみが出やすいので
全身性浮腫になります。
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では、 静脈の圧力が上昇すると
どうなるか絵で表すと
こうなります。
正常時
静脈圧が上昇すると
静脈の血管から細胞間質液に
水が流れていきます。
これが、
毛細血管内の静脈圧の異常による
浮腫みの原因になります。
患者さんになぜ浮腫みがあるのか
考える時に、
まずは、
その患者さんに
心疾患がないか
静脈炎などないかを
頭に入れておいた方が良いです。
次回、
2.血漿膠質浸透圧の異常による浮腫みを説明します。
ここは、
国家試験で最も狙われる所なので
是非抑えておいて下さい。
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