はい。
では今回は、
むくみの原因2の
血漿膠質浸透圧の異常によるものを
説明します。
『血漿膠質浸透圧』って
難しい漢字がずらっと並んでて
身構えてしまいますが、
一度理解してしまえば簡単なので
しっかりと付いてきて下さい。
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と、
その前に前回の記事を
読んでいない人はこちら
⇒むくみの原因って何?
結論から言ってしまえば、
血漿膠質浸透圧が低下すると
むくみ(浮腫)が生じます。
これを簡単に言いかえれば、
血漿アルブミン濃度が低下すると
むくみが生じます。
え?まだ難しい?
では、
さらにさらに簡単に言うと、
血液の中に含まれている
アルブミン(たんぱく質)の
濃度が薄くなったら
むくみが生じるってことです。
要するに、
血漿膠質浸透圧の低下とは、
血液の中のアルブミンの濃度が薄くなると
考えて良いのです。
では。
では、ですよ。
なぜ血液の中のアルブミンの濃度が薄まれば
浮腫みが生じてしまうのか?
ここからが大切です。
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とその前に、
アルブミンって、
血漿の中に含まれているたんぱく質のことです。
他にも、
グロブリンやフィブリノゲンも血漿蛋白に
含まれますが、
膠質浸透圧に影響を与えるのは
ほとんどアルブミンの力です。
それは、
血漿蛋白の中で
アルブミンの量が最も多いから。
だから、
血液の中のアルブミンの濃度が
薄くなるということは、
血液の中のたんぱく質が少なくなるとも
言えるわけです。
だんだん答えが
見えてきましたね。
浸透圧とは『水を引っ張る力』
前回の記事でも書いたように
むくみとは
血漿の水が細胞間質液に
出て行くことです。
で、たんぱく質は(アルブミン)は、
その逆の働きを起こします。
細胞間質液から血漿に水を引っ張る力。
水って濃度の低い方から高い方へ流れていきます。
で、
たんぱく質(アルブミン)の濃度が
低下するということは
血管の方へ水を引っ張る力が
弱くなるということです。
つまり、
細胞間質液の水が増える=浮腫みがでる
というわけです。
よって、
血漿膠質浸透圧の低下で
浮腫みが生じるというわけなのです。
で、ついでに考えてほしいのは、
血液からアルブミンの濃度が低下する時って
どんな時?
例
・ネフローゼ症候群
なぜなら、
腎機能低下で
タンパクが尿から出てしまうから。
結果的に低アルブミン血症になり、
浮腫みが生じる(顔、足)
・肝硬変
肝臓でアルブミンが合成される。
なので、肝硬変になると
アルブミンの生成が低下し、
血液中のアルブミン濃度が低下する。
よって、浮腫む(全身)
こういう風に難しい言葉を
噛み砕いて、なぜ?なぜ?
と問いを立てて
深く探っていけば、
学んだことが記憶に残りやすいし、
解剖生理学から、臨各、臨総など
他の分野にまで使える知識が広がっていくので
おすすめです!
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