今回は、拘束性換気障害と閉塞性換気障害の違いをざっくりとお伝えしようと思います。
※赤文字が試験によく出るキーワード
拘束性換気障害
拘束性換気障害とは、肺が何らかの原因によって拘束され拡がることを制限されている状態。
肺が拡がるのを制限されるとどうなるかと言うと、空気を吸うのが苦しくなるよね。
だから拘束性換気障害は、吸気障害と呼ばれるんだ。
吸気障害であれば、当然肺活量も減る(肺活量比の低下)よね。
拘束性換気障害の代表的な疾患では、
肺線維症(間質性肺炎)が試験で頻繁に出る。
(引用元:http://www.saiseikai.or.jp/)
閉塞性換気障害
閉塞性換気障害とは、気道が閉塞して空気が通りにくくなっている状態。
気道が狭くなるとどうなるかというと、一気に息を吐くのが苦しくなるよね。
だから閉塞性換気障害は、呼気障害と呼ばれるんだ。
一気に息を吐くのが苦しいことを1秒率の低下という表現で試験では問われる。
つまり、閉塞性換気障害では1秒率が低下するんだ。
(ただし閉塞性換気障害では肺活量比は低下しない)
1秒率(FEV1.0%)【1びょうりつ】 1秒間に肺活量のうちどのくらいを吐き出すことができるかを、パーセントで示した値。
逆に、拘束性換気障害は、1秒率は正常である。
これを高速(拘束)で息が吐ける。と覚えておくと良い。
閉塞性換気障害の代表的な疾患として、
喘息・・・気道が炎症し、狭くなっている。
肺気腫・・・肺胞と気管支が拡張して破壊されている。
慢性気管支炎・・・気管支に慢性的な炎症がある。
などが閉塞性換気障害として出題される。
どれも気道(空気の通り道)に問題があるよね。
※ちなみに、肺気腫と慢性気管支炎を合わせてCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と呼びます。
まとめ
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