白血球の種類と働き【前編】

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YouTube動画の要点を書き起こし

(白血球の全体像)

単球系は、マクロファージと樹状細胞。

マクロファージのマクロは大きい、ファージは食べるという意味。

マクロファージは大食細胞と呼ばれる。

マクロファージは、所在する場所によって呼ばれ方が変わる。

中枢神経系ではミクログリア。

肺では肺胞マクロファージ。

肝臓ではクッパー細胞。

骨では破骨細胞。

マクロファーは、皮下組織にも沢山存在していて、

病原体が体内に入ってこないか監視している。

異物と判断したら、誰かれ構わず食べてしまう。(非特異的貪食)

 

異物を食べて、「コイツは危険なやつだ!」と判断したら、

サイトカインという炎症物質を放出して、好中球を呼び寄せる。

(炎症反応が起こる)

 

食べた異物をマクロファージの細胞内にあるリソソームで分解・消化する。

 

マクロファージが食べた異物の断片は、抗原としてヘルパーT細胞に提示される。(抗原提示)

マクロファージは病原体だけでなく、体内の死んだ細胞も異物として認識し、貪食する。(体内を掃除する役目もある)

 

樹状細胞は、マクロファージと同じく抗原提示能を持つ細胞で全身の組織に分布している。

 

樹状細胞もマクロファージと同じく単球から分化する。

皮下組織にも存在し、マクロファージと同様、病原体が入ってこないか監視している。

リンパ節に到着した樹状細胞は、ナイーブT細胞に抗原を提示する。

すると、ナイーブT細胞はエフェクターT細胞(ヘルパーT細胞、細胞障害性T細胞)に分化する。

 

顆粒球は、好中球、好酸球、好塩基球が存在する。

好中球は、中性の色素で染まる細胞。

好酸球は、酸性の色素で染まる細胞。

好塩基球は、塩基性の色素で染まる細胞。

好中球は、白血球の中で圧倒的に多くて全体の約40〜60%を占める。

好中球は、マクロファージの炎症性サイトカイン(炎症反応)が起こると一番に駆けつけてくる。

取り込んだ異物は、マクロファージと同様、リソソームの中にある加水分解酵素で分解・消化される。

異物を食べたあとの白血球の残骸が膿である。

好酸球からはMBPというタンパク質が好塩基球からはヒスタミンが放出される。

 

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