解剖生理学の具体的な答え合わせのやり方。効率的な勉強法 

では、僕が定期試験や問題集を解いてどのように答え合わせをしていたか

具体的に説明します。

 

僕は試験や問題集を解いて答え合わせをする時は、

主に教科書を使っていたんですけど、

これは以前の記事で説明したので今回は違う方法を紹介します。

⇒教科書を使った試験前の効率的勉強法

 

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【具体例】

解剖学の定期試験の問題

 

有糸分裂で各々の染色体から分かれた2個の娘染色体が両極に

移動する時期はどれか。

1.前期

2.中期

3.後期

4.終期

実際に解いてみて下さい。

・・・。

 

この実際に定期試験で出た問題を例にとってみてみましょう。

この問題を見て、

10秒で解ける人と、

10分考えても解けない人がいると思うんですよね。

 

中には、頭の先っちょまで出てきているんだけどと、

うんうん悩んであがいている人もいるかと思います。

 

僕は例え頭の先っちょまで出てても

1分考えても答えが出てこなかったらこの問題は捨ててました。

まだうろ覚えだな。自分の実力になってないから、

今何とか解けてももっと大事な試験で同じ状態になったらダメだなと思って。

(この捨てるのは真似しなくて良いですよ。

あくまで僕がやっていただけということなんで。)

 

 

じゃー話進めます。

この問題が残念ながら僕は解けなかったとします。

 

そして、答え合わせをする時どうしていたかと言うと、

教科書で答えの場所を確認した後、

図解するか絵にするかしてノートに整理していました。

 

・まず大切なキーワードを抜き出してマインドマップにまとめる

スクリーンショット 2015-07-11 22.13.17

しかし、まとめただけで満足してはいけません。

その後、全体の流れをざっくりと覚えます。

 

「中心小体が両極に別れる。

染色質が染色体に変わり、赤道面に並ぶ。

その後、中心小体から伸びている紡錘糸に引っ張られ、

染色体は分裂して2個の娘染色体に別れ両極に移動。

娘染色体は染色質に戻り2個の娘細胞ができる。」

 

あとは、消えたり出現したりするものがあるなーくらいに

覚えておけば良いでしょう。

そして、まだあまりイメージが湧かない時は絵にしてみる。(汚くてごめんよ)

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全体の流れを把握したら

次に思い出すための1つの軸を作ります。

 

ここが大切です。

この軸を作ることで今後の勉強時間を大幅に短縮させることが出来ます。

 

さきほどのマインドマップをよくよく見ると、

中期は染色体が赤道面に並ぶと書いています。

中期だけに、真ん中(赤道面)に並ぶとこじつけて覚えときましょう。

 

中期、真ん中。

 

これを思い出すための軸に決定しました。

1つの軸を作れば、他の情報も関連して思い出しやすくなります。

 

中期を詳しく絵にしてみるとこう。

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【中期の特徴】

染色体が赤道面に並ぶ。

染色体はこの後、両極に別れるわけですから、

中心体から伸びた紡錘糸が染色体を引っ張る準備をしています

これが中期の状態。

この絵を1枚だけ頭に焼き付けときましょう。

 

 

ここではじめの問題の文章を思い出してほしいんですけど、

2個の娘染色体が両極に移動する時期はどれか。

と問われていました。

 

さきほどの中期の絵を覚えとけば答えが絞れますよね。

両極に移動する時期なので、

移動の準備をしている中期よりも後の出来事だと分かります。

前期と中期ではない。

てことは、

後期と終期のどちらか。

ここで2択に絞れます。

 

次に思い出して欲しいのは、

最終的に娘細胞が2つに別れることがこの有糸分裂のゴールなので、

問題で問われている娘染色体が両極に移動する時期とは、

その前の段階の出来事だと予想できます。

ということは、

完全に移動し終わった終期ではない。

終期と中期の間の後期だと予想がつきます。

 

中期を軸に全体の流れと合わせながら、

中期よりも前の出来事か後の出来事か振り分けていけば、

実はこの問題は解けます。

 

で、中期の特徴をもう1度思い出してほしいんですけど、

・染色体が赤道面に並ぶ。

 

染色体とありますよね。

染色質⇒染色体⇒染色質に変化すると

はじめにざっくりと全体の流れをつかみましたが、

中期で染色体が赤道面に並ぶ。と覚えていれば、

染色質が染色体に変わる時期はいつですか?という問題が出ても、

中期よりも前と予想がつきますよね。つまり前期です。

 

ここも簡単なんで押さえときましょう。

染色質⇒染色体(前期)

染色体(中期、後期)

染色体⇒染色質(終期)

 

はじめ(前期)と最後(終期)が変化する時期と覚えときましょう。

ここを覚えているだけでも、

問題の染色体が両極に移動する時期はどれか?

から、染色体の時期は中期と後期と答えが絞れるわけです。

 

(ちなみに、

核小体と核膜が消失するのは前期で、

核小体と核膜が出現するのは終期です。

これもはじめに消えて(前期)最後(終期)に現れる

セットで覚えとけば良いでしょう。)

 

これだけ覚えとけば

有糸分裂の70%の問題は解けると思います。

しかも、これだけ少ない情報量だったらすぐ覚えれますよね。

 

これを初めから順に全て覚えようとしても

その時は覚えれても時間が立つとすぐ忘れてしまいます。

全部を欲張って覚えようとしたら全部頭に残らないのです。

 

なるべく答えをシンプルに圧縮保存することが効率的勉強法です。

必要な時にその圧縮保存されたファイルを開いて、展開するイメージです。

 

圧縮すれば、それだけ多くの情報を頭にストックできます。

スクリーンショット 2015-07-13 10.32.40

 

今回はたまたまこの問題を取り上げて説明しましたが、

僕はこのようにこじつけながら1つの思い出すための引っかかりを作りながら

覚えることを意識してました。

 

せっかく一夜漬けして覚えたことを試験後にほとんど忘れてしまうなんてもったいない。

 

多くの問題を解いて答え合わせをする。

そして、自分なりに記憶に残る覚え方を作る。

このステップです。

 

これが積み重なり、色々な問題に対応出来るようになります。

 

1つのシンプルな軸を作れば、

関連した細かい情報はどんどん覚えていけます。

今まで保存していた情報にどんどん上書き保存していく感じですね。

 

例えば、

中心体から紡錘糸が伸びたものが星状体なんだとか。

紡錘糸をまとめたら、紡錘体と呼ぶんだとか。

 

試験て同じ問題でも言い方を少し変えたりして、

ひっかけてきたりしますからね。

 

でも、何度も出てくる問題ってある程度決まっているんで、

沢山問題を解いて慣れることが大切です。

 

まとめると答え合わせをする時に気をつけることは、

・全体像をざっくりとらえる。(簡単に)

・絵や図解にしてみる。

・思い出すための1つの軸をつくる。

(語呂でもこじつけでも何でも良いので。)

 

これを繰り返して問題を沢山解いていけば、

1つの細い木がどんどん太くなり、枝葉がついていくように、

知識がどんどん身に付いていきますので是非興味があれば試して下さい。

 

定期試験後の1週間で答え合わせを頑張れば、

学生生活全体で考えたら大分勉強時間を減らせると思いますよ。

 

 

てな感じで。

勉強法はメルマガでも色々と紹介しているので、

興味がある人は是非見てみてね。

 

今回は文章長っ。

次回は短くいきます。

 

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