ネフローゼ症候群の4大症状の覚え方・語呂合わせ

こんにちは。

ゴローです。

前回の記事でむくみの原因となる疾患は様々なものがあり、その中で腎臓疾患による浮腫が最も試験に出やすいと説明しました。

 

腎性浮腫を引き起こす代表的な疾患は3つあります。

今回はネフローゼ症候群について説明しようと思います。

 

ネフローゼ症候群とは、蛋白尿により低蛋白血症をきたす腎臓疾患群の総称のことを言います。

なので、特定の病気を言い表しているわけではないんですよね。

このブログでは1つ1つの疾患を取り上げて詳しく説明することはしません。

ネフローゼ症候群と1つのかたまりとして説明しようと思います。

なぜなら、このブログの目的は医療学生が卒試、国試合格するためのヒントをお渡ししているだけですから。

深追いはしません。

なので、ここではネフローゼ症候群について試験で狙われやすいキーワードを中心に説明していこうと思います。

 

※参考までにネフローゼ症候群の種類を一部こちらに記しておきます。

【原発性】
微小変化群
巣状糸球体硬化症
膜性腎症
膜性増殖性糸球体腎炎
【続発性】
アミロイドーシス
膠原病
多発性骨髄腫など

このように沢山の疾患がネフローゼ症候群の中に含まれています。

 

なので試験の問題でも特徴的な問われ方をすることが多いのです。

例えば、

ネフローゼ症候群の中で必ず見られるものは何か?

ネフローゼ症候群の中ですべてのものに見られるものは何か?

このように問われるわけです。

このようにネフローゼ症候群に含まれる全ての疾患に共通した症状が問われるわけですね。

 

ネフローゼ症候群で必ずみられるのはどれか。

1. 血 尿
2. 体重減少
3. 低蛋白血症
4. 低コレステロール血症

答え3

 

前置きが長くなりましたが、ここからネフローゼ症候群になるとなぜむくみが生じるのか見ていきましょう。

 

ネフローゼ症候群になるとなぜ浮腫がおこるのか?

ネフローゼ症候群

糸球体に何らかの障害がおこる

血液中のタンパクが大量に尿中に漏れる(蛋白尿)

血液中の蛋白質の濃度が薄くなる(低蛋白血症)

細胞間質液から水分を回収する力が弱まる

浮腫

 

こうなります。

前回の記事で説明したように蛋白質が間質液から水分を血管内に回収するのでしたよね。

muku4

なので血管内の蛋白質の濃度が薄くなると浮腫が生じるのです。

ネフローゼ症候群のむくみのメカニズムは以上です。

 

ちなみに赤字にしている蛋白尿低蛋白血症浮腫は、ネフローゼ症候群4大症状の内の3つです。

あと1つは高脂血症です。

 

これも試験でよく出る所なのでついでにおぼえておきましょう。

低蛋白血症になると肝臓は蛋白質(アルブミン)を合成して増やそうとします。つまり肝機能が亢進するわけなのですが、その時に肝臓は蛋白質だけでなくコレステロールまで合成して増やしてしまいます。

これが高脂血症となる原因です。

 

このように順を追って考えていけば、ネフローゼ症候群の4大症候群(蛋白尿、低蛋白血症、浮腫、高脂血症)が1つの流れとしてつながっていきますよね。

ただ、キーワードだけ覚えていくよりも、こうして流れの中でキーワードを覚えていくほうが記憶に残りますし、1つのキーワードから連想して他のキーワードも思い出しやすくなります。

 

では最後にネフローゼ症候群の4大症状の診断基準の具体的な数値を記しておきます。

 

スクリーンショット 2015-10-05 19.49.53

 

 

この数値を忘れないように絵語呂にするとこうなります。

 

 

ネフローゼ

 

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